the inseparability of life and death

考えていることを無駄にしないために

11年越しの再会

2003年、それは17年前の話です。私はまだ11歳、小学校6年生です。

当時ネットでめちゃくちゃ流行ったSNS的要素のアバターチャットがありました。アメピグみたいなやつ。あえて名前は伏せますw


ゲーム内で仲良しの人が一人いました。彼の名前はS君。20代前半。私は学校から帰宅したら即座にpcを立ち上げて毎日のようにログインして彼と話したり、他のユーザーとチャットしたりしていました。


当時はスマホもまだない世の中。ガラケーやパソコンのメールでやりとりしていましたね。msnメッセンジャーとかの時代。

そして「ネット恋愛」っていうのが流行っていた時代です。


私は小学生ながらにS君の事が大好きで、「S君と結婚するんだ!!」なんていっつも口走ってました。そんな時S君はいつもこう言いました。

「後10年経って大きくなったらね笑」


そんな日々から数年が過ぎ、私は中学に進学して、S君とやり取りする日々も以前よりは減少。

そしてついに2009年、そのアバターチャットを経営していた会社が破綻してネットから姿を消しました。S君とはメアドを交換していたものの、あまり連絡取らなくなりましたね。





時が過ぎて2020年。あれから11年です。

私は28歳。幼なじみとお酒を飲んでいたある日のことです。

「昔めちゃめちゃハマってたアバターチャットあったじゃん。その時仲良かったS君って人がいてさ。当時20代前半だったから今頃40くらいなのかな〜笑。どうしてるかなー?」

気になって昔のパソコンメール履歴を遡りました。そしたら彼のアドレスをまだ持っていました。

彼の情報で唯一知ってる事が4つだけありました。

・2005年あたりにもらった彼の自撮りの写真のメール履歴(ガラケーからの画像転送なのでかなりボケている)

・彼の当時のメールアドレス

・彼が当時20〜25歳であった事

色弱で色の区別がつかない人だった事。笑


どこに住んでいて今何をしていて、そもそも今生きているかすら分からない、本名どころか下の名前も知らない、相手も自分のこと覚えているかすら定かでない、こんな頼りない情報を元に彼を探し始めました。

(っていうか普通にメールしてみました)


メールしてから3ヶ月が経ち、返事がある日突然来ました。

「覚えていますよ。あれからもう11年経ったんですね。」と。


どうやら彼は当時関東に住んでいたらしいが今は地方に戻ったらしい。

そして結婚して子供も産まれたが、離婚したらしい。笑


11年ぶりに話す感覚、それはとても不思議な感じでした。まさか本当に10年が経ってしまうとは。

だって、だって、小学生ながらに大好きで大好きで子供の「結婚しようよ!!!」ですからね笑

S君の方も全然変わっていなくて、お互い歳を取ったなという感じでした(やはり40手前だった)


出会ってから約17年、連絡取らなくなってから約11年。

時代も進化してLINEや電話、オンラインで連絡が取りやすくなった世の中に感謝です。

これからもっとS君と話して、お互いの空白の時間の思い出話をしていきたいなと思いました。


アバターチャットでのイメージが強いから実在する人間っていうイメージがあまりなくて、いつかこの人に実際に会う日が来るのかなと思うと、ちょっと恐怖心もありながら、楽しみでもあります。

せっかく一度きりの人生ですから、機会があれば是非会ってみたいですね。



そんな最近のちょっとした嬉しい出来事でした。皆様にも素敵な昔の再会がある日突然あるかもしれませんね。

お読み頂きありがとうございました。